雲の流れと自然の愉しみ(日がな一日雲を眺めて暮らしたい)

天気や身の回りの植物や鳥たちなどを、歳時記的観察眼で記録していきます。 時々、我が家の愛猫”ハル”の日常も・・・。                佐渡ヶ島が見える海の近くに住んでいる気象予報士(No.1341)のブログです。

2019年03月

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今日で3月も終わりだが、荒れた一日となった。風が時々強く吹きつける中、雨に交じって霰が騒がしく音をたてて降ることも何度かあり、気温も日中の方が下がっていった。庭のシデコブシの梢の先の蕾が濡れそぼっていたが、ビロードのような表皮が雲のすき間から射してきた光できらきら輝き、割れ出した鞘から白い花弁がほんの少しだけ顔を出していた。

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飼い猫のことを”自然”のブログに書き連ねるのはどうかという違和感はある。だが、野良の子猫だった彼は野鳥たちと同じように、ごく自然に我が家の庭の風景に溶け込んでいた。すぐに家の中まで入り込むようになり、数か月後には家族の一員となった。”自然”を綴るこのブログに、やはりハルも欠かせない。

朝、ウグイスの張りのある声が数回、近所に渡った。今年の初鳴きだ。

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朝は冷たい雨が降り、時折細かい雪も混じる。雲の流れが速く、風は耳がちぎれるように刺してくる。それでも午後には青空も現れ春の日差しも出てきた。夜には星が輝いている。

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海岸から1km程内陸に入った砂丘地の中腹にある我が家の小さな庭。以前はスイカ畑が周りに残り、野ウサギの足跡なども見られたが、今ではすっかり住宅に埋め尽くされた。そんな建て込んだ家並みの谷間にある。冬場の厳しい季節風には悩まされたが、これから秋までの3シーズンは快適な場所だ。まだ冬枯れの色だが、これから日増しに緑が増えていくことだろう。今日は、日本海に発生した低気圧が東進して近づいて来る。日本列島は南北の寒暖差がかなり大きくなっているが、低気圧から延びる前線の位置やアメダスの気温分布を見ると、ちょうどこの辺が境のようだ。夜になると窓を打つ雨音は大きくなり、雷も盛んに鳴り出した。

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