雲の流れと自然の愉しみ(日がな一日雲を眺めて暮らしたい)

天気や身の回りの植物や鳥たちなどを、歳時記的観察眼で記録していきます。 時々、我が家の愛猫”ハル”の日常も・・・。                佐渡ヶ島が見える海の近くに住んでいる気象予報士(No.1341)のブログです。

2019年07月


我が家の定点カメラ(北西方向、朝~日暮れまでの12時間の雲動画、300倍速)
寒気トラフの影響で大気が不安定になり、山沿いで雲が発達し大雨となったところがあった。鉛直シアが大きく各層での雲の流れる方向が異なる。画像後半の北からの下層雲の内陸への侵入が、山沿いでの積雲発達の要因となった風収束を物語っているものと思われる。
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土曜勤務の代休で今日は休み。午後、車で30分程の角田山周辺へ出掛けてみた。まず仁箇堤へ。ここは丘陵地につくられた人工の溜池で、夏はハスの花が見られるところ。しかし、今年はハスは全く見られず、水面を覆ているのはヒシやスイレンなどだ。
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堤の下は水田が広がっている。この景色の向こうは砂丘地で、ブドウ栽培が盛んで複数のワイナリーがある。今日の頭上は高積雲が多い。
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溜池の脇の丘陵地の山道にはヒメヤブランが咲いていた。
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続いて、仁箇堤の近くにある上堰潟へ行ってみる。ここは水面越しに角田山・弥彦山の山容が見えるスケールの大きな景観が得られ、平野部なのに高原に来たような感じがするところだ。今日は海(写真右手)からの気流流入の影響で正面の弥彦山に大きな積雲が懸かっている。
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よく見ると、円錐形をした弥彦山(こちらから見えているピークは多宝山)がまるで噴煙を上げているような雲がみえる。雲の造形のいたずらだ。
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上堰潟から15:00頃、南東方向を見たところ。遠くに雄大積雲が見える。この雲は夜にかけて発達し、魚沼地方で100mm/hを超える大雨を降らせた。


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午後、自宅近くの海岸に行く。空には低層~高層まで様々な高度に雲が見られる。
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内陸の山岳部の方向には、ところどころ発達した積雲もあった。
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今日は「海の日」で、この週末に海開きを行ったところも多いようだが、波がやや高く海水浴客の姿はあまり見られない。
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目立ったのはサーファーの姿だ。ここの海岸は、テトラポッドなどの障害物が途切れており、サーフィンをする人たちがよく集まる場所だ。「日本海の荒波」と言われるが、冬場以外、海が荒れることはそう多くはない。しかも日本海の大きさから基本的に波の高さは太平洋に比べ小振りとなり、サーフィンに適した波はなかなかできないはずだ。そうした不利な条件の中でも、少しでも波が高ければここにサーファー達が集まってくる。
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水平線の向こうにはうっすら佐渡ヶ島の島影が見える。今日は島の上に積雲が湧いているので、雲が島の存在を教えてくれている。


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午後、用があり出掛けた帰り道、日本海から市街地まで360°展望できる砂丘地上の高台にある「関分記念公園」に立ち寄ってみた。九州南部~本州南岸に梅雨前線があり、当地の空も一日中厚い曇に覆われている。(写真は北東方向)
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時々雨がパラつく。南西方向を見ると、今日は弥彦山、角田山の山腹あたりに雲が懸かっていた。
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公園に植えられているハマナス。実はすっかり熟し真っ赤になっていた。
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家に着いた頃には、弱い雨が降り続いていたものの、雲の切れ間から一瞬西日が強く射してきた。
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2階のベランダから太陽とは反対方向を見ると、虹がくっきりと立ち上がっていた。残念ながら建物があり全貌は見えない。


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午前中は雲が多かったが、日中次第に下層の雲は少なくなってきた。夕方にはほぼ中・上層の雲だけとなり、青空に様々な模様が白く描かれている。
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今日は土曜勤務だったので、帰宅した18:30頃近くの海岸へ行ってみた。北~北東方向の視程が思いのほか良く、今日も鳥海山が見えている。
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しばらく周りの景色を見ていると、砂浜が夕日で染まりだした。
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19:00過ぎ、太陽が佐渡ヶ島にゆっくり沈む。昨日の南西風の影響か海面は多少波立っていた。
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太陽が沈んでからしばらくして手前の雲が染まりだした。
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太陽とは反対方向にある南東の空の雲も広くピンク色に染まった。この後、西から雨雲が近づいてきて夜遅く雨が降り出した。




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日本海北部に渦を巻く低気圧があり、昼頃から南西の風が吹きこむようになった。一日中、底の低い薄暗い雲に覆われ時々雨がパラつく。
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夕方になると低い雲がところどころ切れ、上空の雲も見えるようになった。
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乱層雲の上には、白く輝く吊るし雲が隠れていた。
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平野部の上空で、山からはちょっと離れている場所だ。
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風上に当たる方向には、弥彦山(左)、角田山(右)がある。こちらの上空はまだ乱層雲に覆われている。
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これらの山は日本海のすぐ脇に屹立しており、海からの気流流入の時はよく山頂部に雲が懸かる。
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日没時、我が家から北西方向を望む。雲と地平線の僅かなすき間から太陽が覗く。

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