雲の流れと自然の愉しみ(日がな一日雲を眺めて暮らしたい)

天気や身の回りの植物や鳥たちなどを、歳時記的観察眼で記録していきます。 時々、我が家の愛猫”ハル”の日常も・・・。                佐渡ヶ島が見える海の近くに住んでいる気象予報士(No.1341)のブログです。

2020年09月

日本海北部に低気圧がある。また、本州の東海上にも低気圧があり、中心から伸びる前線が本州の南海上に停滞している。
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当地は、日中は雨こそ降らなかったが、一日中灰色の厚い雲に覆われる天気となった。
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日没直前、低く空を覆っている層積雲と地平線の間の僅かな隙間から、一瞬太陽光線が漏れ出た。

日本海北部に切離低気圧が渦を巻いており、衛星画像では寒気の吹き出し時に見られるような対流雲が日本海に現われている。
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当地は西風が吹き、最高気温は25℃台とかなり涼しくなってきた。
青空の中に積雲がたくさん浮かんでいる。
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積雲の高度はそれほど高くないが、弱い降水を伴っているものがあり、虹も見られた。
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今日は、我が家のオオバボダイジュ(リンデン)の木に、メジロが群れで訪れた。
夏の間見られなかった野鳥が、涼しくなって現れるようになってきた。
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角田山麓近くの砂丘地にあるワイナリーの畑では、ブドウも熟してきて収穫時期も近づいているようだ。


(北西方向の空の、朝から夕暮れまでの約12時間の雲の流れの300倍速タイプラムス画像)
日本海中部に動きの遅い低気圧があり、閉塞点から伸びる温暖前線が東北地方南部に懸かり、寒冷前線が北陸地方をゆっくり東に進んでいる。
当地は昼頃から雨が降り出し、午後以降は時々激しく降って雷も伴った。
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朝のうちはまだ晴れていたが、高積雲の下にあるロール状やレンズ状の層積雲が天気の崩れを暗示していた。

東シナ海から西日本、日本海、北日本を通って東海上に前線が伸びている。前線上の日本海には低気圧があり、これらに向かって下層暖湿気が流入している。また、関東の南海上に熱帯低気圧があり北東に進んでいる。
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(昼過ぎの海岸から見た北東方向の空)
太平洋側では天気が悪いところが多いようだが、日本海側は山越え気流のフェーン現象で晴れて気温が上がった。
当地は基本的に晴れの天気だったが、午後は熱帯低気圧の外側の上層の雲などが懸かってきた。
また南東の風が強めに吹いていたことから、レンズ状の層積雲の群れが見られた。
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(夕方の南方向の空)



激しい雷雨となった昨日(9月9日)の北西方向の空。
朝から夕暮れまでの約12時間を300倍速のタイムラプスで撮影したもの。
日中は青空が広がっていたが、夕方になると急速に雲が広がり、やがて雷光が光り出した。

今日(9月10日)も東北北部から九州南部にかけて日本列島を縦断するように前線が停滞し、上空の寒気の影響もあって各地で雲が発達。当地は昨日と同様、朝夜に激しいにわか雨が降った。

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