雲の流れと自然の愉しみ(日がな一日雲を眺めて暮らしたい)

天気や身の回りの植物や鳥たちなどを、歳時記的観察眼で記録していきます。 時々、我が家の愛猫”ハル”の日常も・・・。                佐渡ヶ島が見える海の近くに住んでいる気象予報士(No.1341)のブログです。

2020年10月


台風14号は奄美大島の東海上を北上しており、その北側には秋雨前線が停滞している。
太平洋側では広く雨となっており、日本海側の当地も一日中曇り空で、朝のうちは雨となった。
これは、我が家の窓から北西方向(佐渡ヶ島の方向)の空を撮った、朝から夕暮れまでの300倍速のタイムラプス画像。
一面の雲が、まるで生き物のように目まぐるしく蠢き揺らめいている。
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夕暮れ時の西の空。ほんの一時、雲がピンク色に染まった。

大陸の高気圧は移動性となって日本海西部に中心を移してきた。
台風14号はゆっくり北西方向に進み、日本の南海上に停滞している秋雨前線の雲と重なってきた。
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当地は雲の多い天気となった。
夕方の空には、灰色のヒツジ雲の群れが長い帯となって西から東へと連なっていた。

オホーツク海には発達した低気圧があり、そこから前線が日本の東海上に伸びている。
一方、大陸には高気圧があり、東に張り出してきた。
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当地は朝のうちは全天雲に覆われていたが、昼前から次第に青空が広がってきた。
しかし寒気流入で大気が不安定なため、日中太陽が照っている明るい中で突然雨が落ちてくる「狐の嫁入り」、いわゆる天気雨が顕著に見られた。

日本海北部の低気圧から伸びる寒冷前線が、朝方から昼頃にかけて本州付近を通過した。
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日本海側の当地では朝のうちに前線が通過した。西寄りの風となって、未明より日中のほうが気温は下がる。
雨は昼頃までにはほぼ上がった。日没直後の海岸に行ってみたが、北西の方向から青空が広がり出していた。
ただ、海は波があり、夜になると家の窓の外から海鳴りが響いてくるのが聞こえた。

樺太北部にある低気圧から、前線が日本海を通り朝鮮半島付近まで伸びている。
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当地は一日中どんよりとした曇り空となった。日射しが無かったが南からの暖気が入ったため、最高気温は26℃台とこの時期としては暑くなった。

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