雲の流れと自然の愉しみ(日がな一日雲を眺めて暮らしたい)

天気や身の回りの植物や鳥たちなどを、歳時記的観察眼で記録していきます。 時々、我が家の愛猫”ハル”の日常も・・・。                佐渡ヶ島が見える海の近くに住んでいる気象予報士(No.1341)のブログです。

2021年02月

気圧の中心は関東の東海上に去ったが、まだ東日本など広く覆っている。

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当地は、穏やかによく晴れ上がった。
朝は放射冷却で冷え込み、霜がびっしりと降りた。
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周辺の農地等には、もう全く積雪は無い。
向こうに見える弥彦山・角田山は低山ながら、残雪で白くなっているところがある。
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日中は13℃近くまで気温が上がった。
夕暮れ時の海岸も寒くは無い。
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上空の風も弱いようで、ジェット機の航跡雲が長く残る。
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晩秋から春先は、佐渡ヶ島ではなく海に直接日が沈む。

二月は、いつもの月より少ない日にちの中に、ふたつの季節を包含している。

月初めは未だ極寒で、周囲の景色全てが雪氷に覆われ、たまに庭木に訪れる
シジュウカラやヒヨドリなどの囀りが、かろうじて無機の世界ではないことを
教えてくれた。

冬至を過ぎると、日脚は日ごと確実に延びているはずだが、曇天が続くここ
日本海側ではそれを実感することは難しい。明瞭に陽光が増してきたと感じら
れるようになるのは、半ばを過ぎた頃からか。

二月も終わりに近づいたある日、冬の間はなかなか近づけなかった海岸へ行
ってみた。

 我が家からゆっくりと歩いて10分ちょっと、住宅街を抜け、数百メートルの
幅のクロマツの防風林を横切り、海岸線に平行に走っている国道を越えると、
もう海を見下ろす砂山の端に着く。

砂山は季節風の影響で、冬の間にひと際高く成長していた。
前に来たときは、大雪の後で一面スキー場のような雪の原だったが、今はすっ
かり雪が無くなり、砂ぼこりが舞う春の海岸の姿に変わっている。

 波打ち際からかなり入り込んだところまで流木や漂着ごみが堆積しており、
冬季の日本海の波の大きさを見ることができる。
 砂の表面には、尖った小さな盛り上がりがたくさんできていた。
これは、鳥取砂丘では「砂柱」と呼ばれている微地形で、
降雨の後に風速
12m/s以上の強い風が吹くと形成されると言われている。当地では通常、
夏~秋の台風通過後で見られるが、積雪が無くなり強風の吹き荒れる早春
にも現れ易い。海浜の景観からも、春が来たことが感じられた日となった。
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(高くなった砂山)
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(流木や漂着ごみ)
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(砂柱)






九州の南海上に前線を伴った低気圧があり東に進んでいる。
日本付近は大陸にある高気圧に北から覆われており、北日本では晴れている。
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(朝の空)
当地は晴天域の南限に当たり、上空の薄い雲はあるものの、日射しが見られた一日となった。
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(日没後の東の空)
満月を明日に控えた明るい月も、少し滲んでいる。
夜遅くになって風が出てきた。




移動性となった高気圧の中心が本州付近にあり、日本海側もかなり晴れてきた。
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(朝の空)
日本海の雪雲はかなり少なくなり、海上方面の空も開けてきた。
ただ風は相変わらず冷たく、日中の最高気温も6℃台止まりだった。

大陸の高気圧の一部が日本海に中心を移し、冬型気圧配置は西から緩んできた。
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(朝の空)
東日本では等圧線が込み合い、冷たい北西の風が吹いた。
上空に寒気が入り込んでいるため雪雲が発達し、海上方面に壁のように聳え立つ雲の姿が見られた。
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(昼過ぎの空)
海岸部の当地では、青空に時折雪がちらつく程度で、積雪にはならなかった。

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