週末の午後、家から遠くない角田山山麓を歩いてみた。

出掛けたのが午後遅くなったため、朝から晴れていた空は、予報どおりすっかり曇り空に変わっていた。

まず歩いたのは、天狗谷と呼ばれるミズバショウの自生地だ。柿畑が広がっている丘陵地の尾根から数十m下った谷底の、こじんまりとした小川の流れに沿って、白い小さな苞をぽつぽつと見せはじめている。脇の斜面の日当たりでは、ヤブツバキの赤い花が盛りとなっていた。

ユキワリソウを見るために海側の登山口に向かう途中の山裾では、アズマイチゲの純白可憐な花が目に付いた。アネモネの仲間で光に敏感なこの花は、曇り空で花びらがやや閉じかけているものが多い。

夏は海水浴場となる海岸沿いの大きな駐車場に車を置き、そこから少し歩いて桜尾根と呼ばれる登山道に取り付いた。ここはユキワリソウの名所として知られている。3分ほど歩き少し高度が上がると、急に登山道の両脇にユキワリソウの群落が現れる。民有地の山で、もともと自生していたものと保護のために植栽したものが合わさって、とてもカラフルで多様なユキワリソウを飽くことなく見ながら登っていける。15分ほど歩いて見晴らしのいい鞍部まで上がると、カタクリの花が咲き始めているのにも出会うことができた。

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(ミズバショウ)

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(ヤブツバキの赤い花)

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(純白なアズマイチゲ)

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(多様なユキワリソウ)

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(咲き始めたカタクリ)

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(桜尾根から日本海を見下ろす)