山にまだ残雪があるこの時期、麓から見上げると、残雪と山肌の白黒の
コントラストによって動物や人の姿などが描かれる、雪形と呼ばれる造形
を見ることが出来る。

雪形には2つのタイプがある。黒い山肌の中に残雪の白色で造形が描かれ
るポジ型と、白い残雪の中に黒い地肌が現れ造形が描かれるネガ型だ。

積雪の多い当地の山々は、国内でも雪形がたくさん見られるところだ。

一つの山に複数の雪形が見られることも珍しくなく、地元研究家の分類
では、大きな山容の山では20以上の雪形が存在するところもあるようだ。

この冬は大雪となったが、2月以降は気温が高かったことから雪解けが
早めで、雪形の現れも10日から2週間程度早くなっているようだ。

ただ、標高の高い山の本格的な雪解けはこれからで、雪形が見られるよ
うになるのは5月に入ってからになりそうだ。

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粟ガ岳(標高1293m)を西麓から見る。〔2021年4月16日〕
雪が融け、雪形が現れ出した。
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守門岳(標高1538m)を北麓から見る。〔2021年4月16日〕
こちらはまだたっぷりと雪を纏っており、雪形が現れるのはもう少し先となる。
粟まき婆さん
粟ガ岳の西面には、山名の由来ともなったネガ型の「粟蒔き婆さ」が残雪の中に現れ出した。
牛形
同じ粟ガ岳を北麓から眺めると、北面には同山の別名である牛形山の由来となったポジ型の「牛形」が現れてきた。
種子まき入道
粟ガ岳の北に連なる白山には、ネガ型の「種蒔き入道」の姿も見えてきた。